犬にやめさせたい癖の一つに「食糞」があります。

犬のうんちを食べてしまう行動で、自分のうんちや散歩中にほかの犬のうんちを食べる場合もあります。

自分のうんちを食べるのは、その口で飼い主にスキンシップを取ろうとしてくるのは何としてでも避けてほしいですし、お散歩中ではどんな病原菌があるかわからないうんちを口にするのは健康を保証できません。

飼い主が気づいていないだけでお留守番中に食糞している場合もありますよ。

今回は、お留守番中に食糞している子の形跡や、発見の仕方についてお話します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

■食糞の原因■

食糞の原因には、心配のいらない自然と治まる本能からくるものと、しつけを必要とするものがあります。

本能からくる食糞は、子犬の時に興味本位で口の中に入れてしまう時期と、母犬になったときに子犬のうんちを食べる時期があります。
この２つの食糞は、子犬が大人になれば自然と治まります。

しつけを必要とする食糞は、成犬になってからの食糞です。
ストレスからくるもの、運動不足によるもの、食事不足によるもの、消化不良によるものがあります。

食糞グセを治すには、日頃たまっているであろうストレスを発散してあげ、うんちをしたらすぐに片付け、食糞を目撃しても何事もなかったかのように残りのうんちを片付けます。

飼い主は食糞をしても喜ばないのだと学習させ、食糞よりももっと美味しいオヤツや楽しい遊びを教えてあげましょう。

■お留守番中の食糞の形跡■

お家の中で一緒に犬と過ごしていると、きちんとトイレをして食糞もしないのに、飼い主さんが外出してお留守番になると、必ず食糞をしてしまう犬がいます。

お留守番中に食糞をしているかどうかわからないといった方、こちらの項目に当てはまるものはありませんか？

１、帰宅時に口が臭い（口からうんちの臭いがする）
２、ペットシーツにうんちの跡があるのに、うんちがない
３、分離不安症の傾向がある

それでは1つずつ説明していきましょう。

１、帰宅時に口が臭い（口からうんちの臭いがする）

飼い主さんが帰宅すると、犬はお出迎えをしてくれるついでに、お口をぺろぺろと舐めに来ます。

これは、子犬が親犬に対しての愛情表現の名残とされていますが、その際の口の臭いをかいでみてください。

いつもと違う臭いがする、口からうんちの臭いがするなら、食糞をしている可能性が高いです。

２、ペットシーツにうんちの跡があるのに、うんちがない

ペットシーツにうんちをする子なら、うんちをすればペットシーツに形跡が残ります。

うんちを食べてしまっても、ペットシーツに吸い込んだ水分は取れませんので、飼い主が見てうんちそのものがなくなっているとすぐにわかります。

お留守番をさせない日に、1日に何回うんちをするのかを調べておきましょう。

そこから判断して、お留守番後にはうんちがあるはずなのに、今日はうんちが無い＝食糞している可能性が高くなります。

３、分離不安症の傾向がある

お留守番最中だけ食糞をしている場合、分離不安症にかかっているかもしれません。

この分離不安症は、飼い主さんが好きすぎてどうしようもなく、お留守番が寂しくて問題行動を起こしてしまうものです。

うんちも寂しさから食べてしまったり、手持ち無沙汰のあまりうんちを口の中に入れてしまったりしているのかもしれません。

分離不安症の子には、普段たまっている飼い主さんと一緒に遊びたいという欲求を十分にかなえてあげましょう。

また、一人になっても夢中で遊ぶことのできるおもちゃをあげたり、飼い主さんが外へ出ても必ず戻ってくるなどの学習をさせたりする必要があります。

お留守番中だけ食糞をする場合、この分離不安症である可能性が高いです。

少しずつ、飼い主さんと離れる訓練をしていけば、食糞も治まってきますよ。